3年生・前期

SUB-SPECIALTY
COURSE 03

経路治療講座

講師:品田隆先生
はりとお灸中庸堂院長

日本で発展を遂げた
鍼灸術の1つである
経絡治療を学ぶ

こんな人におすすめ!

原点を知ることで
鍼灸の奥深さを実感したい人に

経絡治療は昭和15年ごろに日本で作り上げられた鍼灸治療の1つの体系で、以降現代まで続いています。

伝統的な鍼灸治療は明治維新で一旦排除され、昭和初期にはマッサージの補助的な治療法のカタチしか残ってい
なかったのですが、ある治療家が「鍼灸は古典に帰れ」と提唱したことで蘇り、経絡治療の名で行われています。

本講座では、脈を診て、受ける方のどこが一番弱っているか、逆に過剰に興奮しているところはどこなのかを見
極め、鍼灸の古典のなかにある難経(なんぎょう)という項に従って補うような鍼を行うことで、症状を改善さ
せる実技を学んでいただきます。

生徒の皆さんは、鍼によって脈の強さが変わり、落ち着いてくるのに従って症状に変化が合わられるのを目の当
たりにすることで、鍼灸の奥深さや面白さを改めて実感してくれるようです。

古典とは原点です。

鍼灸はとても奥深い、私は治療家になって20年になりますが、今も学び続けています。奥深さを理解するには、
原点まで遡ることが必要です。現代という「点」だけを見ていてはわからない。古典を勉強すれば、最初に
始めた先達たちがどう思って勉強したかが自分なりに理解でき、自分なりに発展させる力になるのです。

過去があって現代がある、そのつながりを理解することで未来へとつなげてもらいたい、そんな思いで講義して
います。