僕がみている景色を共有してもらえる授業を心がけています

僕がみている景色を共有してもらえる授業を心がけています

柔整科教員 太田康晴

一貫して寄り添える医術です

中学のときに肘と肩を壊し、小学校から続けていた野球を断念したことが、この仕事を選んだきっかけでした。スポーツ障害で困っている人を助けたいという強い想いを持っています。柔道整復師は、診察から治療まで一貫してみられる上に、生活指導や経過観察も密に行える、素晴らしい医術だと思います。パフォーマンスの向上やケガの予防にも役立つので、柔整師のなかには平日は接骨院で働き、週末はスポーツトレーナーとしてアスリートの試合等に帯同している人も少なくありません。

先入観を捨て、しっかりと診る

授業でも施術でも心がけているのは、相手を“みる”ことです。その人が今、どういう状況なのかを、しっかりと把握するようにしています。授業を理解してくれているかどうかは、表情から読み取ります。理解できたときは嬉しそうですし、理解できないときは、頸をかしげたり、曇った表情になりますよね。理解できない生徒が多いと感じた場合は、同じ内容を、説明の仕方を変えて講義する。さらに、「考えさせる時間」や「クラスメイトと相談する時間」を設けて、生徒が授業に参加できるようにするのも僕の流儀です。患者さんを「診る」のはさらにスキルが必要です。同じ場所の痛みだとつい先入観が働き、同じケガだと思い込んでしまう。「同じケガは存在しない」という認識を持たなくてはならない。実際、同じ患者さんの同じところの痛みでも、治療から1日経てば、状態が変わっていることはめずらしくありません。細かい違いや変化に目を向けて、適切な治療をすることの大切さを伝えたい。同じ景色を見ても、着目できるできないで、見える世界がぜんぜん変わってきますからね。人間の身体の基礎的な構造や機能を知ることも欠かせません。生徒たちに、僕が見ている景色を少しでも共有させてあげたいと、日々努力しています。そしていつか必ず、患者さんに信頼され、感謝される治療家に育ってほしいと願っています。

経歴

2003年 中和医療専門学校柔道整復科 卒業
2004年 中和医療専門学校専科 卒業
2006年 柔道整復師専科教員講習会 修了
2007年 中和医療専門学校教員就任
2019年 認定柔道整復師(一般社団法人 日本柔道整復接骨医学会)取得
現在に至る

教える際に心がけていること

生徒の表情を確認しながら授業を進めることを心がけています。

先生の講義の特徴は?

授業内で「生徒が考える時間」や「クラスメイトと相談する時間」を設定し生徒が授業に参加できるようにしています。

あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師の魅力はなんですか?

患者さんから「痛みが無くなったよ」等の感謝の言葉を頂いた際に「患者さんに喜んでもらえた」「患者さんに必要とされている」と感じられることです。

生徒さんには、どんな治療家になってほしいですか?

患者さんに信頼される治療家になってほしいです。

自分の治療家としてのスキルや指導力を高めるために努力していることはありますか? それはなんですか?

臨床現場で施術を行う際に「同じ怪我は存在しない」と認識し患者さんの状態把握から施術方法、効果判定に対し真摯に取り組み経験を積み重ねています。生徒指導では生徒が質問しやすい環境を心がけ、多くの質問に対して個別に指導することに取り組んでいます。

中和で教えていてよかったと思ったエピソードがあったら教えてください。

学力が伸び悩んでいるクラスメイトに対してクラス全員で協力し合うことができ、結果、全員が国家試験に合格したことです。

受験生にメッセージを一言

柔道整復師はスポーツ現場や日常生活で怪我をして困っている患者さんを助けることが出来る、やりがいのある資格です。

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