勉強しに来る格好じゃない。やる気なし学生を変えた、中和の魅力とは

勉強しに来る格好じゃない。やる気なし学生を変えた、中和の魅力とは

本科・専科教員 加藤俊亮

自分なりの面白味を見いだして

専科では、3年間で、伝統鍼灸医学と最新西洋医学の知識や技術、医療現場で即戦力として活躍できる実践力を身に着けてもらいます。専門用語も多く、勉強しなければならない事柄は多岐にわたります。なので、なるべく端的に、必要な情報を精査して教えるのが僕のスタイルです。身近な学問と感じてもらえるよう、表現も工夫しています。実は僕は、鍼灸に出会うまで学校の勉強に面白味を見出すことができず、中学・高校では結構サボっていました。中和にも、その頃の僕と似たような生徒さんがいるのですが、気持ちはよく分かります。

新しい概念に目覚める生徒に期待

以前も、そんな生徒さんがいました。入学して来たときは、上下ジャージ姿で足元はキャラクターのサンダル。頭は金髪で、とても勉強する格好じゃない。何を教えてもムダなんじゃないかとさえ思ったのですが、卒業するときには、見違えるほど優秀な施術者に育っていました。あれは、僕のなかでは奇跡。それで、「なんでそうなったの」と聞いてみたら、残念ながら教員の力とかではなくて(苦笑)、目標を持って熱心に勉強しているクラスメートに影響を受けたと。自分がぜんぜん頑張っていないことにあるとき気付いて、「これはあかん」と思って、ちゃんと勉強するようになったそうです。それもいいと思います。うちはいろいろな生徒さんがいて、切磋琢磨したり、教え合ったりすることができる環境も特色なので。専科の魅力は、やはり臨床実習。他校と違って、近隣の患者さんが大勢来院して実践を積ませてもらえるので、プロとしてやっていくことに相当自信がつくはずです。一方鍼灸の魅力は、未知数があり過ぎることでしょうか。チャレンジの余地に満ちています。人間に対する医療分野でも可能性が広がっていますし、ペットや植物を対象にした鍼灸も面白そうですよね。新しい概念に目覚めて、切り拓いてくれる生徒さんに出てきてほしいです。

経歴

2003年 中和医療専門学校本科 卒業
2005年 東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科 卒業
2005年 中和医療専門学校教員就任
現在に至る

中和医療専門学校で教えるようになった経緯

自分を育てて頂いた学校なので、教員養成科に進路を決めた段階から教員をやるなら母校でという思いがあった。

教える際に心がけていること

専門的な言葉・用語が多いので、なるべく身近に感じやすいような表現を心がける。必要な情報をなるべく端的に伝える。

先生の講義の特徴は?

淡々とやりますね、といわれます。自分は学生さんと多くからんでいるつもりなのですが。

中和で教えていてよかったと思ったエピソードがあったら教えてください

生徒がわからなかったことがわかるようになる。うまくできなかったことができるようになる。ほんの少し手伝っているだけかと感じます。もしくはきっかけを与えられていれば十分かと思う。

あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師を目指した理由

高校2年生頃より「手に職」を、と考えるようになり日本の高齢化社会において活躍・稼げる職業はないかと思うようになった。自分のペースでやれる仕事はなにかを考えたときに「あはき師」を目指すことになった。

あん摩マッサージ指圧師/はり師/きゅう師/柔道整復師の魅力はなんですか?

ハードに働くことも、自分のペースで働くこともできること。人に「ありがとう」と言ってもらいお金をいただけること。未知の部分があるし、応用分野が広いこと。ロボット・AIが普及しても恐らく人には代われないこと。

生徒さんには、どんな治療家になってほしいですか?

先生の顔見たら治っちゃった、ほっとした、など患者さんに安心と信頼を与えられる人。

自分の治療家としてのスキルや指導力を高めるために努力していることはありますか? それはなんですか?

日々に追われていて恐らく出来ていない。

趣味やハマっていることは?

釣り、山登り

受験生にメッセージを一言

3年間という時間と決して安いとは言えない授業料ですが、資格を取得してしまえば一生モノです。資格を生かしてドンドン活躍して欲しいです。

本ウェブサイトで公開されるテキスト、画像、イラスト、映像、音楽データ、プログラムなどすべての内容(以下、コンテンツ)に関する権利は、本法人または原著作者に帰属します。これらコンテンツの私的複製などは、法律によって認められる範囲を超えての使用はできません。本法人、原著作者の許諾を得ることなく複製、改変、転載、販売、出版など著作権法そのほか法律に触れる行為は禁止されております。